学生の頃は「ストリートファイターII」から、「餓狼伝説」、「サムライスピリッツ」など格闘ブームで友人達とひたすら対戦をしたりゲーセンに通っていました。
ですが、年を重ねる毎に続々と発売される中で一番歓喜したのは「VS.シリーズ」です。
「X-Men Vs Street Fighter(エックスメン VS.ストリートファイター)」から始まり、「マーヴル・スーパーヒーローズVS.ストリートファイター」。
さらにはライバル会社だったハズのCAPCOMとSNKがまさかのコラボ「CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000」という画期的ソフトが発売されました。
そんな雄叫びを上げた後にnamcoの「鉄拳」やタツノコプロなど数々とクロスオーバーし、その中でもCAPCOMとSNKがコラボした第2弾!
『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』
※通称:カプエス2
この作品は1に比べてかなりバランス調整されており色々と戦略性が高いことでも楽しめました。
今回はこの作品について内容や魅力を詳しく紹介したいと思います。
さぁ、ボディがお留守だぜぇ!!(京)
『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』とは?
2001年8月に発売されたCAPCOM(カプコン)とSNK(エス・エヌ・ケイ)とのクロスオーバー作品。ジャンルは当然の如く2D対戦型格闘ゲーム。
※通称:カプエス2、ハードはACと、ドリキャス、PS2。(2003年のXbox版とGQ版は微妙な移植)
イラスト担当は森気楼氏と西村キヌ氏を起用しているのがイケてるポイント。
チームバトル型の(基本3対3)の対戦型格闘ゲームです。
技を決める「グルーブシステム」とキャラの強さを決める「レシオシステム」というのが導入されており、『ストリートファイター』シリーズと『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズを中心に展開されています。
前作の33名に加えて、色々な作品も加わり、総勢50名近くのキャラが出演しボリュームが格段と上がりました。
移動はレバー(家庭用ハードは十字キー)攻撃ボタンは「パンチ」・「キック」それぞれに弱・中・強がある計6ボタンのお馴染みの操作方法です。
『カプエス2』ゲームシステム
『グルーブシステム」
キャラ選択前に C・ A・ P・ S・ N・ K のうち1つのグルーヴを選択することができる。技の”スーパーコンボ”・”超必殺技”を出すためのゲージ仕様が異なり、それぞれの特徴が変化します。
- Cグルーヴ – スーパーコンボレベルゲージシステム (空中ガード、回り込み、時間差起きあがり、ガードキャンセル攻撃)
- Aグルーヴ – オリジナルコンボゲージシステム (回り込み、ダウン回避、ガードキャンセル攻撃)
- Pグルーヴ – スーパーコンボゲージシステム (ブロッキング、時間差起きあがり、小ジャンプ)
- Sグルーヴ – エキストラゲージシステム (攻撃避け、時間差起きあがり、ガードキャンセル攻撃、小ジャンプ)
- Nグルーヴ – アドヴァンストパワーゲージシステム (回り込み、ダウン回避、ガードキャンセル攻撃、ガードキャンセル移動、小ジャンプ)
- Kグルーヴ – 怒りゲージシステム( ジャストディフェンス、ダウン回避、小ジャンプ)
「レシオシステム」
キャラクターの強さを決定する数値がレシオ。
「1 – 4」まで設定可能でレシオの配分が大きいほどキャラクターの攻撃力・体力が高くなるという仕様です。
4つ分のレシオが設定されており、キャラクターを1~3人までの選択可能で4つ分のレシオをチーム内で割り分けます。
『カプエス2』主なキャラクター
『CAPCOM(カプコン)』側
- リュウ(CV. 森川智之)
- ケン(CV. 岸祐二)
- 春麗(CV. 根谷美智子)
- ガイル(CV. 石塚運昇)
- ザンギエフ(CV. 玄田哲章)
- ダルシム(CV. 山田義晴)
- エドモンド本田(CV. 菅原正志)
- ベガ(CV. 若本規夫)
- モリガン=アーンスランド(CV. 神宮司弥生)
- ロレント(CV. 山野井仁)
など他14名合わせての計24名が参戦しています。
『SNK(エス・エヌ・ケイ)』側
- 草薙京(CV. 野中政宏)
- 八神庵(CV. 安井邦彦)
- テリー・ボガード(CV. 橋本さとし)
- リョウ・サカザキ(CV. 臼井雅基)
- 不知火舞(CV. 曽木亜古弥)
- キム・カッファン(CV. 橋本さとし)
- ギース・ハワード(CV. コング桑田)
- キング(CV. 生駒治美)
- ナコルル(CV. 生駒治美)
- 覇王丸(CV. 中村大樹)
など他14名を合わせた24名が参戦しています。
夢のコラボ『カプエス2』の魅力とは?
6種類の「グルーヴ」と「レシオ」で成り立つ戦略
先ほどのゲームシステムでも説明した6種類のグルーヴで戦略性が大幅に変わり、 同じキャラでも全く違う性能になるのが面白いです。
それに「レシオ」と言うポイント振り分けシステムが入ったコトにより有利性が絶対的に変わるというのもまた一興です。
キャラを1人だけ選び、全振り。
※当時はダン1人に全振りし、挑発伝説をするという謎の縛りをしていた私。
さらには2人、3人選んで均等に振るなど対人戦は熱くなる展開が燃えました。
好みの対戦展開が繰り広げられたのは良い思い出、かつキングが美人。
ファンなら歓喜、2人のイラストレーター
クロスオーバー作品としての共演は最高のお祭り感であったが、
何よりも喜んだのは両会社で活躍していたイラストレーターによる夢の共演。
西村キヌ氏が描いた「不知火舞(しらぬいまい)」は格ゲーファンを軒並み虜にし、おもちゃ会社でフィギュア化される程の熱を帯びたという逸話にもなりました。
『森気楼(しんきろう』先生
当時SNKに在籍しており、後にカプコンに移籍したイラストレーター。
観たことある3Dタッチは今尚健在である。天才。
『西村キヌ(にしむらきぬ)』先生
現在はフリーのイラストレーター。
元カプコンのデザイナーでストリートファイターのイラストを担当していた。
※私が一番推している絵描きさんでもある。
2D対戦格闘ゲームでは無難な「良作」
色々と2D対戦格闘ゲームが停滞していく中では、個人的にはかなりの良作であり現在でもコアユーザーが「そうだ、カプエス2をプレイしない?」と誘うぐらいの格闘ゲーム好きにはたまらないゲームです。
実は全体的にバランスは良い。
CAPCOM側のキャラが強く感じる設定(特にサガット、ブランカなど全体的に)を承知しているプレイヤーがあえて使わずに、SNK側のキャラで押し切るなどまだまだ面白みが深いゲームです。
一つ思うのはマブカプの時の方が「モリガン」が強いのが納得できない。
最後に。
最近の格闘ゲームはコアユーザーしかプレイしなくなったのが印象的ですが昔の懐かしい2Dゲームを引っ張って楽しむの中々良いものですよ。
「これ?どうだすんだっけ?」と昇竜拳コマンドに四苦八苦した…いや、懐かしい思い出が蘇ります。
今では「PSアーカイブス/CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001」のPS3DLプレイするのが一番良いかも知れません。
(値段が800円代で驚愕)
この機会に格闘ゲームに是非触れてみてください。
ではでは!
西村キヌ先生推しの魁堵(かいと)でしたー!