今回は「逆転裁判」のスピンオフとして有名な、『逆転検事』シリーズをピックアップ。
カプコンが世に送り出した法廷バトルアドベンチャーで「逆転裁判」が元になっており、主人公である弁護士「成歩堂 龍一(なるほどうりゅういち)」のライバルである検事「御剣 怜侍(みつるぎれいじ)」が本作では主人公になっています。
「逆転裁判」の時は法廷でのバトルアドベンチャーが基本システムでしたが、今作「逆転検事」では推理メインのアドベンチャーになり、事件現場やその周辺での関係者と論争対決するという“アグレッシブ”さが前面に出ている秀逸作品です。
そんな、「逆転検事」がスピンオフとしては本作に負けないぐらい楽しめますので魅力をふまえて簡単にご紹介したいと思います。
ちなみに他のCAPCOM(カプコン)のゲームとして「奇妙なミステリー『ゴーストトリック』は色々と面白いから皆プレイしようよ。」や「横スクの王道!『ファイナルファイト』シリーズが最高のベルトアクションだよね…!」なども記事で紹介しておりますので、是非そちらもご覧下さい。
さぁ、追いつめる快感しましょうか。
『逆転検事』シリーズとは?
「逆転裁判」シリーズで初のスピンオフ作品であり、同シリーズのライバル検事『御剣怜侍(みつるぎれいじ)』が主人公。
ニンテンドーDSソフトとして2作品発売されています。
歴代にある “法廷パート” 事態は存在しませんが、特徴なのが「ゆさぶる」「つきつける」を怪しい人物へ提示する”尋問”対決パート” に切り替わって楽しめます。
今までの逆転裁判の様に吹き出しボイスセリフは同じですが、 “探偵パート” を “捜査パート” としてと御剣本人を操作して証拠を探します。
※ちなみに2017年に「逆転検事」と「逆転検事2」のiOS版がAndroid版がリリースされました。
『逆転検事』シリーズ主要登場人物
御剣 怜侍(みつるぎ れいじ)【ミツルギ】
本作の主人公。
地方検事局きっての天才にて最上級検事、「逆転裁判」シリーズでは成歩堂龍一の幼馴染でライバル。
伝説の検事と謳われていた「狩魔豪」を師事とし、若干20歳で検事となった経歴をもっている。
圧倒的ファンがいるほどの格好良さを誇り、赤(ワインレッド)色のスーツと黒色のウェストコートで、白色のクラバットという最強装備を身にまとっている。
「大江戸戦士トノサマン」の大ファンで自分の執務室にはトノサマンのフィギュアが飾られている。
※ちなみにトノサマン関連の話題やニュースが出るとついつい反応してしまう。
糸鋸 圭介(いとのこぎり けいすけ)【イトノコ】
所轄署の刑事。
「逆転裁判」でお馴染みの刑事であり、常に御剣と共に捜査を担当し事件解決の手助けをする。
圧倒的信頼感を御剣によせているために、懸命に操作協力する情熱タイプでがあるがご察しの通りミスが非常に多い。
狩魔 冥(かるま めい)【カルマメイ】
13歳でアメリカで検事になった天才検事。19歳。
※師事である狩魔豪の娘
御剣とは兄妹弟子の関係にあたっており、全ての裁判で有罪判決を勝ち取っている。
めちゃくちゃ短気な性格であるためにすぐにキレたり、自分の思う通りにいかないと鞭で容赦なく叩くという要素を持ち合わせている。
一条 美雲(いちじょう みくも)【ミクモ】
ふらっと参加するヒロイン。怪盗?忍者?見たいない女の子。17歳。
「ヤタガラス」という怪盗がおり、その2代目。
物事に怖じない、天真爛漫な性格であり、テンションが常に高い。
『ぬすみちゃん』という機械で、事件当時の現場の状況をバーチャルで再現することができる優れものであり、御剣の事件に毎度協力する。
※父親は事件に巻き込まれて死亡している過去をもつ。
『逆転検事』シリーズあらすじ
『逆転検事』(2009年)
時系列としては『逆転裁判3』の約1ヶ月後の設定。
海外の出張から帰ってきた御剣怜侍。
自分が務める検事局の執務室に久々に入ると、何故か血の臭いが漂い、そこには謎の男性の死体が横たわっていた。
鍵が掛かっており、誰も入れないはずの執務室で、なぜ殺人事件が発生したのか…。
御剣怜侍は、相棒(?)の糸鋸刑事と共に捜査を開始するってお話。
- キャッチコピー「ヒラメキで、追いつめる快感。」
『逆転検事2』(2011年)
時系列としては『逆転検事』から2週間後の設定。
主人公である御剣怜侍は、検事を続投するか、それとも父親にならって弁護士になる道を歩むかの選択を迫られるお話。
※ちなみに今回は殺人事件ではなく、殺人未遂事件を取り扱っている。
- キャッチコピー「かつてない逆境。かつてない逆転。」
『逆転検事』の魅力とは?
シナリオボリュームの充実さ、そして新しい「ロジック」というシステム
計5話で構成されている「逆転裁判」シリーズなのですが、「逆転検事」シリーズは伏線による伏線が多く仕込まれており、1話完結のテイストは残しつつも最終話の5話までシナリオ感の繋がりが非常に強いです。
その為にプレイヤーは『続きが気になる。』と思わせてくるのが非常に上手い。
そして新たに加わった“ロジック”を探すために主人公である御剣自身を操作して、証拠品を集めるというのはなんだか新鮮な形でとても楽しめます。
対決パートでは、逆転裁判お馴染みの「突きつけ」「待った!」「意義あり!」はついつい本編を思わせており、相手の会話との掛け合いが歴代シリーズを思わせる演出が最高に楽しめます。
※逆転検事2からは「ロジック・チェス」というシステムが加わり、言葉での誘導で証言を引き出すという試みが…というより逆裁シリーズの「サイコ・ロック」と同じです。
逆転検事 | 逆転検事2 | ||
第1話 | 逆転の来訪者 | 第1話 | 逆転の標的 |
第2話 | 逆転エアライン | 第2話 | 獄中の逆転 |
第3話 | さらわれる逆転 | 第3話 | 受け継がれし逆転 |
第4話 | 過ぎ去りし逆転 | 第4話 | 忘却の逆転 |
第5話 | 燃え上がる逆転 | 第5話 | 大いなる逆転 |
『逆転検事2』は現在発売されているシリーズの中で一番の最長シナリオ
序盤の1話(逆転の標的)から密度が半端なく濃く、それに伴い2話以降から5話までで「過去」や「現在」での時間軸での伏線が全て消化されていくのはプレイヤーのわだかまりを全て解決してくれます。
そして、前作同様に軽快なステップで御剣を操作して謎を解いていくのがシンプルで面白いところ。
さらには「逆転裁判1~3」シリーズのサブキャラが多数出演しているのが、懐かしさを肌で感じながらプレイできる点も最高のひとつです。
最後に。
いかがだったでしょうか?
「逆転検事」でこのシリーズの基盤を作り、「逆転検事2」で至高の推理アドベンチャーゲームとして高い完成度を誇ってきたのがこのシリーズ。
シナリオに関しては巧舟氏(歴代逆転裁判のディレクター)は関わっておりませんが、ゲーム性や演出、特にシナリオはよく練り込まれており世界観にハマってしまうハズですよ。
このシリーズをプレイしている方や、少しでも逆転裁判の雰囲気を味わいたい方はこちらからプレイするのもまた一興かもしれません。
ではでは!
逆転裁判好きの魁堵(かいと)でしたー!